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Eve「闇夜」 配信ジャケット画像

Eve「闇夜」

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Music Video

Lyric

救いなどない 生まれ堕ちてきた
歪な心の形に 勇ましい鼓動の叫び

振り向きはしない 修羅の道だって
枯れゆく季節など超えて 確かな真実を探した

醜い姿に
その痛みさえも気づけないまま僕達は
この皮も剥がしてしまったの

ああいつだって 愚かさに苛まれているの
でもさ辛くなって 終わらない夜ならば
きっと疑わぬ貴方 呪われた世界を愛せるから
全てを背負った今

憂いを纏い 闇に堕ちてきた
淀みない言の葉さえも 塞ぎこんでしまうなら

産声などない 吐き出すことだって
いくつもの刃携えて 心に鬼を宿した

浅ましい声に
この世界からはじき出されてく僕達は
それでも明日を願ったの

ああ君だって 寂しさと哀を抱いて眠るの
でもさ触れたくなって 愛しいほどの涙
きっと月が陰れば この夜の淵まで愛せるから
その炎はまだ揺らめく

汚れてしまわないように
消えて無くならないように
見えないものだって抱きしめたいから

あの日の僕に間違いなどない 救いの声を

失うばかりの 血の滲むような物語も
闇夜に染まれど それでも歩みを止めることはない
もう貴方は独りじゃないから

ああいつだって 愚かさに苛まれているの
でもさ辛くなって 終わらない夜ならば
きっと疑わぬ貴方 呪われた世界を 愛せるから
全てを背負った今

取り戻すの

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Comment

生まれもった醜い姿との付き合い,

孤独との向き合い

曲げる事のない己の信念,その瞳の奥の計り知れない深さ

他者との心の通わしから生まれる新たな感情

そして出会いと別れ,本当に大切なものは何か

食うか食われるかの呪われたこの世界で

奪われた体を取り戻す今,

鬼ではなく人を宿し

百鬼丸は何を思うのか。

"どろろ"を読ませて頂いて

僕がこの作品から感じた事を書きました。

Eve

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Cokumn

Eve、新曲「闇夜」で魅せる儚くもせつない物語

 時代の声を半歩先で体現しながらも、さらなる未来へ突き進むシンガー・ソングクリエイターEve。音楽とは時代を映す合わせ鏡のようなものだ。
メジャー第一弾となったアルバム『おとぎ』で、繊細な内面性や現実と非現実が表裏一体となる世界観の鋭さを表現した彼。
さらなる次元の広がりへと挑む最新曲「闇夜」の誕生だ。歌い始めの“救いなどない 生まれ堕ちてきた 歪な心の形に 勇ましい鼓動の叫び”というフレーズに考えさせられる文学的センス。
ネット世代を牽引するストーリーテラーであり、最重要表現者のひとりだ。

 Eveは6月25日にリリースする最新曲「闇夜」で、より内面をえぐる表現の奥深さへと突き進む。
イントロダクションを奏でる弦楽器によるせつなき音色、ミドルを刻むブレイクビーツとともに叙情的な言葉によって“感情の揺れ”をメロディを駆使して紡いでいく。
不安定な時代に生き、自問自答を重ねる感情を探る歌声に、琴線が刺激されるのだ。

 本作は、今期話題となった、世界へ誇る表現者、手塚治虫原作のTVアニメ作品『どろろ』第2期エンディング・テーマへ書き下ろした作品だ。
戦国時代の日本を舞台に、12体の鬼神によって身体のあちこちを奪われた全身作り物の“百鬼丸”が、幼き盗賊“どろろ”と共に、身体の部位を取り返すべく旅をする物語。
強さと弱さをアンビバレントに表現するサウンドへのこだわり、繊細かつ文学的な歌詞の魅力によって彩られていく深遠なるミドル・バラードの凄み。
リリースをアニメ最終回翌日へ引っ張った理由は、フル尺で聴けばその意義が伝わるはず。
作品と高いレベルで、魂がシンクロしていくのだ。

 ありきたりな起承転結では語れない、揺れ動く心情を可視化する音世界。
物語力に富んだ、日本独自のオリジナリティーを持ったロック文化の最新系をEveは、さらなる“物語”の力でアップデートしようとしている。
そんな想いの強さがあらわれた作品、それが最新曲「闇夜」だ。
かつて、Eveは人の言葉を借りて歌う“歌い手”だった。
しかし、いつしか自身の言葉で物語るシンガー・ソングクリエイターとなった。その表現力の高さや世界観の構築の凄みに注目したい。
「闇夜」はEveにとって大きな成長を促す作品となった。

テキスト:ふくりゅう(音楽コンシェルジュ)

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